はじめに:BiZiMoとは
BiZiMoは、小規模事業者の業務をひとつの端末でまるごと支えることを目指したタブレット型の業務支援サービスです。タブレット本体と通信回線、業務に使えるアプリ群がパッケージになっており、店舗・現場・医療介護の現場まで、紙やPCに縛られていた業務をその場で完結できるよう設計されています。
医療・介護分野では、ベッドサイドでの記録入力やデジタル問診票に加え、カメラと通信機能を活かした「オンライン診療端末」「遠隔面会端末」としての活用が広がっています。本記事では、地域診療所や介護施設、在宅医療を担う小規模事業者の視点から、その運用を整理します。

オンライン診療・遠隔面会の現場で起きている課題
コロナ禍以降、オンライン診療や遠隔面会のニーズは一気に広がりましたが、現場では次のような悩みを抱える小規模事業者が少なくありません。
- 院内のPCを使うと診察室から動けず、訪問診療や病棟巡回時に対応できない
- スタッフ個人のスマートフォンに頼ると、通信費・情報管理・私物利用のリスクが曖昧になる
- 面会用のタブレットを別途調達しても、Wi-Fi環境が不安定で映像や音声が途切れる
- 機器ごとに契約・保守窓口が分かれ、トラブル時の切り分けに時間を取られる
- 高齢の患者やご家族が操作しづらく、結局スタッフが付きっきりになる
これらは「ツールが足りない」というより、端末・回線・運用ルールがばらばらに調達されていることが根本的な原因になりがちです。
BiZiMoを「オンライン診療・面会端末」として使うイメージ
BiZiMoは、タブレットと通信回線が一体で提供されるため、院内Wi-Fiの整備状況に左右されにくく、診察室・病棟・訪問先・施設内のどこでも同じ端末をそのまま持ち運んで使えます。カメラとマイク、ビデオ通話系のアプリを組み合わせることで、次のような使い方が考えられます。
地域診療所でのオンライン診療
- 再診や慢性疾患フォローの患者にビデオ通話で対応し、来院負担を軽減
- 診察室の医師がBiZiMoを手元に置き、電子カルテ用のPCとは別画面として運用
- 訪問診療先からも同じ端末で、院内の医師やスタッフとリアルタイム相談
介護施設・病院での遠隔面会
- 感染症対策や遠方家族への配慮として、入所者・入院患者と家族をビデオ通話でつなぐ
- 施設の共用端末として運用し、面会予約に合わせて居室・面会室に持ち込む
- 看取り期のご家族とのコミュニケーション支援にも活用
在宅医療・訪問看護
- 訪問先から主治医や薬剤師、ケアマネジャーへその場で映像相談
- 褥瘡や創部の状態をカメラで共有し、判断スピードを上げる
- ご家族への説明資料をタブレット画面で見せながら、その場で疑問に回答
同じ端末で電子カルテや介護記録のモバイル入力、デジタル問診票なども運用できるため、「面会・診療用」「記録用」と端末を分ける必要がなく、現場のスタッフが扱う機器の種類を抑えられるのも利点です。記録系の使い方はベッドサイド電子カルテの解説記事やデジタル問診票の解説記事もあわせてご覧ください。
BiZiMoの4つの基本機能を踏まえた運用設計
オンライン診療・遠隔面会の運用を考えるうえで、BiZiMoが備える基本機能を理解しておくと、自院・自施設に合わせた組み立てがしやすくなります。タブレット・通信・業務アプリ・サポート体制という構成要素を、医療介護の現場でどう活かすかという観点で整理した記事もあわせてご覧ください。

運用設計のポイントは、おおむね次の3つに整理できます。
- 端末ルールの一本化:スタッフ私物ではなく事業所端末として明確化し、利用範囲・持ち出しルール・パスコード管理を文書化する
- 通信経路の安定化:院内Wi-Fiだけに頼らず、BiZiMoの通信機能を主回線として位置づけ、訪問先や施設内のどこでも同条件で使えるようにする
- 窓口の集約:端末トラブル・通信トラブル・アプリ不具合の問い合わせ先を一本化し、現場スタッフが迷わず連絡できるようにする
ペルソナ別:こんな小規模事業者に向いています
地域の診療所を運営する院長・事務長
外来診療と並行してオンライン診療を始めたいものの、専用端末や回線を新たに構築するのは負担が大きい、という診療所では、タブレット+通信+サポートが一体になったBiZiMoが現実的な選択肢になります。電子カルテ用PCはそのまま残し、BiZiMoを「患者と向き合うための画面」として追加するイメージです。
中小規模の介護施設・有料老人ホームの運営者
面会制限が必要な局面でも、ご家族とのつながりを保ちたい施設では、共用の面会用タブレットとしてBiZiMoを配備し、介護記録の入力端末も兼ねる運用が考えられます。施設内の限られたスタッフで端末を回すからこそ、機器の種類を増やさないことが重要です。
在宅医療・訪問看護を担う小規模事業者
訪問先での通信が不安定だと、せっかくの遠隔相談も成立しません。BiZiMoの通信機能を活かせば、訪問先からそのまま映像相談や情報共有ができ、移動時間の中で発生する判断の遅れを抑えることが期待できます。
導入を検討するときのチェックポイント
- オンライン診療・面会の対象となる患者・利用者の規模感
- 既存の電子カルテ・介護記録システムとの役割分担
- 面会・診療予約のオペレーション(誰が予約を取り、誰が端末を操作するか)
- 個人情報・診療情報の取り扱いルールと、端末紛失時の対応
- スタッフ研修と、操作に不慣れな患者・ご家族への案内方法
サービスの最新仕様・料金・サポート範囲は、必ず公式の案内で確認したうえでご検討ください。
制度面の注意点
オンライン診療は、厚生労働省の「オンライン診療の適切な実施に関する指針」をはじめ、診療報酬上の要件、対象となる疾患・初診の取り扱い、医師の研修要件、本人確認や処方の方法など、医療制度上のさまざまな要件が定められています。介護分野の遠隔面会・遠隔相談についても、施設形態や提供サービスにより取り扱いが異なります。
本記事はBiZiMoという端末・通信サービスを医療介護の現場でどう活用しうるかという一般的な情報を示すものであり、個別の診療行為や報酬請求、施設運用が制度上認められるかどうかを保証するものではありません。実際の導入・運用にあたっては、所管行政機関の最新情報を確認のうえ、必要に応じて医師会・顧問の専門家など、医療制度に詳しい専門家にご相談ください。



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